このセクションでは、ポジションの決済注文のためのMQL4組み込み関数について説明しています。
「新規の売買注文」で触れたように、MT4の最近のビルドでは、スリッページを指定できる注文の種別を「ストリーミング注文」、スリッページを指定できない注文の種別を「成行注文」と表示しています。
決済注文の画面も、それぞれのケースで若干違うので、参考として両方の画面を掲載しました。
上は「決済取引」、下は「成行決済」と表示されていて微妙に違いますが、同じことです。あと、「・ジション」は「ポジション」のことですね。
MT4の日本語表記がおかしくなったり、ときどき変わったりするのは、よくあることです。あまり気にしなくて結構です。
あと、上記の画面が表示されずに、すぐに決済される場合、ワンクリック取引がセットされている可能性があるので、その解除方法について追加しています。
MT4の**[ツール]-[オプション]のメニューの[取引]**タブに「ワンクリック取引」のチェック項目があります。
取引スタイルにもよりますが、取引に慣れていないうちは、ワンクリック取引は使わない方がいいでしょう。
スクリプトやEAなどプログラムから取引するのであれば、この設定は特に関係ありません。
MQL5でポジションを決済する関数は、MQL4とは異なります。
MQL4の**OrderClose()のように決済専用の関数はありません。注文発注と同じOrderSend()**関数を使います。
MQL5での決済の考え方は、決済したいポジションに対して逆の取引を行うというものです。
つまり、買いポジションを決済したければ、それと同じサイズで売り注文を発注します。逆に売りポジションを決済したければ、買い注文を発注するわけです。