今回は、定番の売買システムの一つである「2本の移動平均線の交差システム」を取り上げて、Block EAの使い方を紹介していきます。
具体的な売買ロジックの説明は、以下のサイトをご覧ください。
このシステムをBlock EAを使って組んでいきます。
今回のシステムも、前回同様、途転売買のシステムです。まずは、以下のブロックまで組んだところから始めていきます。
これは、「sig_entry」というシグナル変数が「1」なら買い注文、「-1」なら売り注文を繰り返すブロックです。
今回の売買シグナルは、2本の移動平均線が交差する条件なので、期間の異なる2本の移動平均線で、交差前のデータと交差後のデータの計4点の値が必要となります。
通常、交差を判別するのは、バーが確定した直後なので、2本前と1本前のバーにおける移動平均線の値を利用します。
移動平均を求めるためのテクニカル指標は、以下のように「テクニカル指標」ー「トレンド系」のツールボックスにあります。
このブロックを変数の宣言ブロックと合わせて4つほど作っておきます。
変数の型はテクニカル指標なので、「double」型とします。
短期移動平均の期間は「20」とし、1本前の値を「FastMA1」、2本前の値を「FastMA2」という変数に求めます。
また長期移動平均の期間は「50」とし、1本前の値を「SlowMA1」、2本前の値を「SLowMA2」という変数に求めます。
移動平均の種類も選べますが、ここでは、単純移動平均を意味する「SMA」のままにしておきます。
ここで、同じようなブロックを4つ作る場合、いちいちツールボックスから引っ張ってくる以外に、今あるブロックを複製するという方法もあります。
例えば、「FastMA1」を宣言したブロックを右クリックすると、メニューがでるので、ここで、「複製」を選択します。