これからBlock EAの使い方のコツについて、思い出した順にメモしていこうと思います。
まずは「変数の宣言」についてです。
Block EAでは、「変数」に関するツールボックスが二つあります。
Block EAは、GoogleのBlocklyを使って開発しているので、プログラミングの共通部分はBlocklyの機能をそのまま使っています。「変数の作成」は、Blocklyに最初から実装されている機能です。
最初は何もないのですが、「変数の作成」で適当な変数を作ると、変数のブロックが現れます。
標準のBlocklyでブロックから変換可能なプログラミング言語は、「JavaScript」「Python」「PHP」「Lua」「Dart」の5つです。いずれも変数を宣言しなくてもいいか、してもデータ型で区別する必要のない言語です。
なので、変数を作成するだけで対応するコードに変換されます。
ところが、MQL4、MQL5はC、C++に準拠している言語で、変数の型を明示して宣言する必要があります。
そこで、Block EAでは、MQL変数というツールボックスに変数の宣言をするブロックを作りました。
いくつかブロックがありますが、今回は、赤で囲んだ普通の変数の宣言を行うブロックを紹介します。
このブロックをワークスペースに挿入すると、下のようになります。
データ型は「int」「double」「string」「datetime」「bool」の中から選べるようになっています。「整数型」「実数型」とかにしてもよかったのですが、MQLではデータ型は重要なので、そのままにしました。
他にも「char」「long」「float」とか色々データ型はありますが、初心者の使用頻度の低いものは外しました。
変数名のところも選択ができます。
既に「変数の作成」で作成している変数を選ぶこともできるし、最初に設定されている「sig」という変数は仮のものなので、これを変えることもできます。(このブロックを挿入する度に「sig」ができるので、変えておいた方がいいかもしれません。)